wolfSSL/AlphaProjectボードデモ セットアップガイド このデモは以下の環境でテストしています。 Renesas : CS+ v6.01, v8.01 Board : AP-RX71M-0A wolfSSL : 3.15.3, 4.0.0 セットアップ手順: 1.ソフトウェアの入手  - APボード付属のソフトウェア一式を適当なフォルダー下に解凍します。  - 同じフォルダー下にwolfssl一式を解凍します。 2.wolfSSLのセットアップ  - CS+にてwolfssl\IDE\Renesas\cs+\Project下のwolfssl\wolfssl_lib.mtpjを開き   wolfSSLライブラリーのビルドをします。  - 同じフォルダの下のt4_demo.mtpjを開き、デモプログラムのビルドをします。  このプログラムもライブラリー形式でビルドされます。 3.AlphaProject側のセットアップ !!** サンプルプログラム v2.0 を使用する場合は、_ether_ => _usbfunc_ **!! !!** と置き換えてください **!!  デモはap_rx71m_0a_sample_cs\Sample\ap_rx71m_0a_ether_sample_csフォルダ下の  ap_rx71m_0a_ether_sample_cs.mtpjプロジェクトを利用します。    - ap_rx71m_0a_sample_cs\Sample\ap_rx71m_0a_ether_sample_cs\srcフォルダ下の  AP_RX71M_0A.cファイルを開き、  97行目のecho_srv_init()の下にwolfSSL_init()を挿入します。 === sci_init(); can_init(); echo_srv_init(); wolfSSL_init(); <- この行を挿入 === !!** サンプルプログラム v2.0 を使用する場合は、下記 **!! === CanInit(); SciInit(); EthernetAppInit(); UsbfInit(); wolfSSL_init(); <- この行を挿入 === !!**********************************************************************!!  - ap_rx71m_0a_sample_cs\Sample\ap_rx71m_0a_ether_sample_cs\src\smc_gen\r_bsp_config.h  を開き、スタックサイズとヒープサイズを以下のように設定します。    120行目 #pragma stacksize su=0x2000  139行目 #define BSP_CFG_HEAP_BYTES (0xa000) !!** サンプルプログラム v2.0 を使用する場合は、下記 **!!  - ap_rx71m_0a_sample_cs\Sample\ap_rx71m_0a_usbfunc_sample_cs\src\smc_gen\r_bsp_config.h  を開き、スタックサイズとヒープサイズを以下のように設定します。  154行目 #pragma stacksize su=0x2000  175行目 #define BSP_CFG_HEAP_BYTES (0xa000) !!**********************************************************************!!  - IPアドレスのデフォルト値は以下のようになっています。  必要があれば、Sample\ap_rx71m_0a_ether_sample_cs\src\r_t4_rx\src\config_tcpudp.c  内の139行目からの定義を変更します。  !!** サンプルプログラム v2.0 を使用する場合は、下記 **!! Sample\ap_rx71m_0a_usbfunc_sample_cs\src\tcp_sample\src\config_tcpudp.c 内の166行目からの定義を変更します。 !!**********************************************************************!! === #define MY_IP_ADDR0 192,168,1,200 /* Local IP address */ #define GATEWAY_ADDR0 192,168,1,254 /* Gateway address (invalid if all 0s) */ #define SUBNET_MASK0 255,255,255,0 /* Subnet mask */ ===  - CS+でap_rx71m_0a_ether_sample_cs.mtpjプロジェクトを開き、wolfSSLとデモライブラリを  登録します。CC-RX(ビルドツール)->リンク・オプションタブ->使用するライブラリに  以下の二つのファイルを登録します。  wolfssl\IDE\Renesas\cs+\Projects\wolfssl_lib\DefaultBuild\wolfssl_lib.lib  wolfssl\IDE\Renesas\cs+\Projects\t4_demo\DefaultBuild\t4_demo.lib - CC-RX(ビルドツール)->ライブラリージェネレーションタブ->ライブラリー構成を「C99」に、 ctype.hを有効にするを「はい」に設定します。  - プロジェクトのビルド、ターゲットへのダウンロードをしたのち、表示->デバッグ・コンソール  からコンソールを表示させます。実行を開始するとコンソールに以下の表示が出力されます。   ===  wolfSSL Demo t: test, b: benchmark, s: server, or c : client $ === tコマンド:各暗号化アルゴリズムの簡単なテストを実行します。所要のアルゴリズムが  組み込まれているか確認することができます。組み込むアルゴリズムはビルドオプション  で変更することができます。詳しくはユーザマニュアルを参照してください。 bコマンド:各暗号アルゴリズムごとの簡単なベンチマークを実行します。 sコマンド:簡単なTLSサーバを起動します。起動するとビルド時のIPアドレス、  ポート50000にてTLS接続を待ちます。 cコマンド:簡単なTLSクライアントを起動します。起動すると第一アーギュメントで指定された  IPアドレス、第二アーギュメントで指定されたポートに対してTLS接続します。 いずれのコマンドも1回のみ実行します。繰り返し実行したい場合は、MPUをリセットして 再起動します。 4.対向テスト  デモのs、cコマンドを使って、他の機器と簡単な対向テストをすることができます。  UbuntuなどのGCC, make環境、WindowsのVisual Studioなどで  対向テスト用のサーバ、クライアントをビルドすることができます。  GCC,makeコマンド環境では、ダウンロード解凍したwolfsslのディレクトリ下で以下の  コマンドを発行すると、ライブラリ、テスト用のクライアント、サーバなど一式がビルド  されます。    $ ./configure  $ make check    その後、以下のような指定でクライアントまたはサーバを起動して、ボード上の  デモと対向テストすることができます。    PC側:  $ ./examples/server/server -b -d  ボード側:   > c 11111  ボード側:   > s  PC側:   $ ./examples/client/client -h -p 50000      WindowsのVisual Studioでは、ダウンロード解凍したwolfsslフォルダ下のwolfssl64.sln  を開き、ソリューションをビルドします。Debugフォルダ下にビルドされるclient.exeと  server.exeを利用します。   PC側:  Debug> .\server -b -d  ボード側:   > c 11111  ボード側:   > s  PC側:  Debug> .\client -h -p 50000 以上、